政府は筋書き通りに原発を再稼働できるのだろうか(5)

【どうしても原発再稼働が必要だとしたら何を再稼働容認の条件とすべきか】

(4)で書いたように、私は原発の全廃が最も望ましいと考えているが、何が何でも再稼働を阻止しなければいけないという過激な脱原発派ではない。

しかし状況を見ていると政府は強引な手法を使ってでも、いくつかの原発を再稼働させようとしているように見え、それは容認できないと考えている。

IAEAの調査団から「日本のストレステストの方法は妥当」というお墨付きをもらい、それを錦の御旗として掲げ、たとえ原発周辺自治体の首長が反対したとしても世論の風向きを見ながら強硬突破する……というのが野田政権が描いているシナリオだろう。

常識的に考えれば「ストレステストだけで原発再稼働が認められる」はずはない。
まぁ、少なくとも私は「ストレステスト」なんて原発再稼働の最低条件のほんの一部に過ぎないと考えている。

追いつめられている政府の言い分は、
『ちゃんと「ストレステスト」を実行して、それを日本だけではなく世界の専門家が妥当と評価しているんだから問題ないはず。安全性が確認されたんだから再稼働します』
という感じだろう。

だが、想定外のことはいつか必ず起こるし、事故もまたしかりなのだ。日本はいつ想定外の地震や津波に襲われても不思議はない国だし、テロリストのターゲットにされる可能性も十分ある。だから原発の安全性の確保とは、事故が起こったときの対策を大半の国民が納得できるレベルに整えることを言うのだ。

昨年私たちは原発が事故を起こすとどんなことになるかを十分学ぶことができた。いや、いまも継続して学んでいる。

事故が起き、放射性物質が漏れだしたら、すぐに安全なところまで逃げなければならないことを知った。その情報は、一刻も早く知る必要がある。もちろん政府に発表するか否か判断する権限を与えるなどというバカなことをしてはいけない。どうせ的確な判断などできやしないのだから。

ひとたび事故が起これば、避難の規模はかなり大きくなることが予想される。数十万、数百万人規模になる可能性さえある。移動する距離は10キロかもしれないし、200キロかもしれない。非常に困難を極めると思われるその手段が整っていなければならない。

事故現場である原発には、事故をできるだけ速やかに小規模にとどめることができる専門家チームを常駐させなければならない。今回の福島第一原発事故が起こるまで、原発事故対応の本当の専門家はいなかったのだと思う。それが被害を広げる要因にもなったのだろう。

という具合に、少し考えただけでも原発周辺住民の安全のためにやるべきことはたくさんある。

その安全対策が整ってもいないのに、原発を再稼働させるのはあまりにも無責任だろう。

原発再稼働の絶対条件は「テロや航空機の墜落などの人災プラス地震や津波などの天災を含んだストレステスト」と「事故発生時の万全な安全対策の整備」の両方であるべきなのだ。

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2012年1月26日(木)NPO法人公共情報センター 福地敏治

いま「物語屋」で販売しているマウリッツハイス美術館所蔵作品(複製画)

フェルメール作、真珠の耳飾りの少女の画像
フェルメール《真珠の耳飾りの少女》
マウリッツハイス美術館所蔵

フェルメール作の絵画のなかで日本では最もよく知られている作品。実在の人物を描いた肖像画ではなく、不特定の人物の胸あたりから上を描いたトローニーと呼ばれる作品とされていますが、自分の娘の一人をモデルにしたという説もあります。

漆黒の背景に鮮やかな色彩の衣装、美しい少女の顔、みずみずしい唇、そして輝く真珠の耳飾りというさまざまな要素が絶妙のバランスで描き込まれている魅力的な作品です。

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フェルメール作、デルフトの眺望の画像
フェルメール《デルフトの眺望》
マウリッツハイス美術館所蔵

わずか2点しかないフェルメールの風景画の1点。生涯暮らしたデルフトの港と街の様子を描いたもの。

19世紀半ば頃、人々からその存在を忘れ去られていたフェルメールは、この作品を絶賛した美術評論家の論文によって再評価されるようになります。

またフランスの小説家マルセル・プルーストは、この絵を「世界でもっとも美しい絵」と評し、その代表作『失われた時を求めて』の中にこの絵を登場させています。

生涯を過ごしたデルフトの街に対するフェルメールの愛着を強く感じさせる作品です。

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レンブラント作、テュルプ博士の解剖学講座の画像
レンブラント《テュルプ博士の解剖学講義》
マウリッツハイス美術館所蔵

オランダ絵画の巨匠レンブラントは集団肖像画を得意としましたが、その最初の傑作が本作品。

アムステルダム外科組合主任解剖官ニコラス・テュルプ博士の公開解剖学講義の様子を描いたもの。当時アムステルダムに居を移したばかりだったレンブラントはテュルプ博士ら数人から依頼を受けこの集団肖像画を描き、高まりつつあった名声を不動のものとします。

後の傑作《夜警》にもつながるレンブラントの創意溢れる作品です。

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レンブラント作、スザンナの水浴の画像
レンブラント《スザンナの水浴》
マウリッツハイス美術館所蔵

『旧約聖書続編 ダニエル書補遺 スザンナ』を描いた宗教画。

裁判官という地位にある二人の長老が共謀して美しく貞淑な人妻スザンナを襲うが未遂に終わります。長老たちは自分たちの保身のためにスザンナを死罪にしてしまおうと画策しますが、神の命を受けたダニエルによってスザンナは救われ、長老二人は滅びるという話。

この物語を描いた絵画の多くは、裸体のスザンナと醜い長老二人をセットで描いていますが、レンブラントは裸体のスザンナが不安そうに振り返った姿だけで表現していることが特徴的です。

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ライスダール作、漂白場のあるハールレムの風景の画像
ライスダール《漂白場のあるハールレムの風景》
マウリッツハイス美術館所蔵

ライスダール(ロイスダール)はオランダ絵画黄金期においてもっとも評価された風景画家です。

本作品はライスダールが生まれ育ったオランダ中部の街ハールレムを描いたもの。広い空と美しい雲、地上にはその雲によってできた美しい光と陰のコントラストが描かれています。

遠景には今でもオランダと聞くと思い浮かぶ風車の姿がいくつも描き込まれた美しい作品です。

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