政府は筋書き通りに原発を再稼働できるのだろうか(2)

【ストレステストに関する私自身の残念な思い違い】

昨年(2011)7月、菅首相は原発再稼働を判断する条件に「ストレステスト」を加えると言いだした。この「ストレステスト」に関しては「再生可能エネルギー買い取り法案」と共に菅首相の数少ない功績だと思っていたが、どうやらそれは私の不勉強による思い違いに過ぎなかったようだ。

「ストレステスト」についての報道が流れ始めた当初それは、だいたい以下のようなものだと説明されていたと記憶している。

『原発に起こりうるシビアアクシデントをコンピュータシミュレーションによって解析し、安全度にどれくらい余裕があるかどうか評価するもの。シビアアクシデントには、自然災害・航空機の墜落事故・テロ攻撃などが含まれる』

昨年の7月の段階ですでに、各地の原発が定期検査のために次々と停止するが、地元の反対を受けてなかなか再稼働できないという状況が続いていた。電力の安定供給を確保したい政府が、原発を再稼働させたがっていることは誰の目から見ても明らかだった。

そんな矢先に、菅首相の「ストレステスト」発言があったわけだ。しかも当初の報道では「航空機の墜落事故」や「テロ攻撃」がシビアアクシデントの中に含まれるという。日本の原発が「航空機の墜落事故」や「テロ攻撃」を受けた場合どうなるか。私の乏しい想像力では見当もつかないが、福島第1原発事故以上の大惨事になる可能性も十分あることくらいはわかる。

それでも政府は原発を再稼働させようとするだろうが、かなり無茶な口実をつけなければ「これはどうにもならんな」と密かに注目していた。

だが、再稼働阻止に最も役立ちそうな「テロ攻撃」という条件は、「ストレステスト」の本家であるヨーロッパの基準からもいつの間にか除外されていたらしい。そうなると「航空機の墜落事故」に関しても、アルカイダの自爆テロのようなものは除外されてしまうわけだから『偶然原発に航空機が墜落する可能性は限りなくゼロに近い』とかなんとか言って政府がごまかすことは見え見えだ。

結局、ヨーロッパでも日本でも「ストレステスト」は、地震や津波などの自然災害に対する備えが中心になってしまったようだ。

電力会社が行った「ストレステスト」を国が指名した専門家が評価するというお膳立てを考えれば、今回の(大飯原発の「ストレステスト」を評価する)専門家会議が、あのようなくだらぬセレモニー的なものになってしまったのも当然のこととうなづける。実に残念なことである。

日本にはオウム真理教による地下鉄サリン事件のようにテロ犯罪が発生した実績がある。北朝鮮や中国、ロシアなど、決して友好国とは言えない国家が周辺に存在している。そして世界中に敵対国を持つ米国の友好国でもある。

以上のことから「日本でテロなんか起こるわけがない」とノー天気なことをいう者はまずいないはずだ。それを抜きにした「ストレステスト(安全評価)」にどの程度の意味があるというのだろうか。世界で唯一核爆弾によって攻撃され、世界最大規模の原発事故を起した国として、最高レベルの安全対策を提言、実行する責任はないのだろうか。

昔からそうだが、ここのところより一層突っ込みどころ満載の政府に対して、メディアはもう少し踏み込んでもらいたいものである。

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2012年1月19日(木)NPO法人公共情報センター 福地敏治

いま「物語屋」で販売しているマウリッツハイス美術館所蔵作品(複製画)

フェルメール作、真珠の耳飾りの少女の画像
フェルメール《真珠の耳飾りの少女》
マウリッツハイス美術館所蔵

フェルメール作の絵画のなかで日本では最もよく知られている作品。実在の人物を描いた肖像画ではなく、不特定の人物の胸あたりから上を描いたトローニーと呼ばれる作品とされていますが、自分の娘の一人をモデルにしたという説もあります。

漆黒の背景に鮮やかな色彩の衣装、美しい少女の顔、みずみずしい唇、そして輝く真珠の耳飾りというさまざまな要素が絶妙のバランスで描き込まれている魅力的な作品です。

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フェルメール作、デルフトの眺望の画像
フェルメール《デルフトの眺望》
マウリッツハイス美術館所蔵

わずか2点しかないフェルメールの風景画の1点。生涯暮らしたデルフトの港と街の様子を描いたもの。

19世紀半ば頃、人々からその存在を忘れ去られていたフェルメールは、この作品を絶賛した美術評論家の論文によって再評価されるようになります。

またフランスの小説家マルセル・プルーストは、この絵を「世界でもっとも美しい絵」と評し、その代表作『失われた時を求めて』の中にこの絵を登場させています。

生涯を過ごしたデルフトの街に対するフェルメールの愛着を強く感じさせる作品です。

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レンブラント作、テュルプ博士の解剖学講座の画像
レンブラント《テュルプ博士の解剖学講義》
マウリッツハイス美術館所蔵

オランダ絵画の巨匠レンブラントは集団肖像画を得意としましたが、その最初の傑作が本作品。

アムステルダム外科組合主任解剖官ニコラス・テュルプ博士の公開解剖学講義の様子を描いたもの。当時アムステルダムに居を移したばかりだったレンブラントはテュルプ博士ら数人から依頼を受けこの集団肖像画を描き、高まりつつあった名声を不動のものとします。

後の傑作《夜警》にもつながるレンブラントの創意溢れる作品です。

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レンブラント作、スザンナの水浴の画像
レンブラント《スザンナの水浴》
マウリッツハイス美術館所蔵

『旧約聖書続編 ダニエル書補遺 スザンナ』を描いた宗教画。

裁判官という地位にある二人の長老が共謀して美しく貞淑な人妻スザンナを襲うが未遂に終わります。長老たちは自分たちの保身のためにスザンナを死罪にしてしまおうと画策しますが、神の命を受けたダニエルによってスザンナは救われ、長老二人は滅びるという話。

この物語を描いた絵画の多くは、裸体のスザンナと醜い長老二人をセットで描いていますが、レンブラントは裸体のスザンナが不安そうに振り返った姿だけで表現していることが特徴的です。

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ライスダール作、漂白場のあるハールレムの風景の画像
ライスダール《漂白場のあるハールレムの風景》
マウリッツハイス美術館所蔵

ライスダール(ロイスダール)はオランダ絵画黄金期においてもっとも評価された風景画家です。

本作品はライスダールが生まれ育ったオランダ中部の街ハールレムを描いたもの。広い空と美しい雲、地上にはその雲によってできた美しい光と陰のコントラストが描かれています。

遠景には今でもオランダと聞くと思い浮かぶ風車の姿がいくつも描き込まれた美しい作品です。

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