4月29日(金)

世の中は謎で一杯だ

まったく世の中は謎で満ち溢れている。

宇宙の果てはどうなっているかとか、死後の世界は存在するのかという、解けば100%ノーベル賞を貰えるだろうと思われる謎もあれば、何も覚えがないのに恋人が怒っているのは何故か、というような些細でつまらぬ謎——いやいや現実的にはこちらの方が遥かに重要だが——もある。

ふと気がついてしまったのだが、周囲は謎だらけと言ってもいい状態にあるのに、私たちはその謎のほとんどに答えを出すことなく、軽く受け流してしまっている。

おそらくすべての謎に答えようとすると私たちは壊れてしまうから、本能的にそうならないように防衛しているという側面もあるのだろう。

だが、多くの人はあきらかに過剰防衛に走り過ぎだ。

私は社会問題の多くは、考えの足りない人間によって引き起こされると考えている。無論、自戒を込めての発言だ。

それほど人間にとって「ものごとを考え抜く」ということは難しいことなのだ。どんなに考えようと思っても、二日酔いだったり、疲れていたり、体調が悪かったりしたら深い思考に入ることなどできはしない。真に「考え抜く」という行為は、体力も、集中力も、時間も必要とする大変な作業だからだ。もしあなたが「そんなことはない、考えることなど簡単なことだ。その証拠に私はいつもきちんと考え抜いた末に自分の行動を決めている」と言うなら、ほぼ間違いなくそれはただの勘違いだ。

あなたが、ほとんどものごとを考え抜いたことがないことは明白だ。

本当にものごとを考え抜いている人なら、自分がすべてのことを考え抜くことなどできないことを知っている。だからいつも「自分は考えが足りない」と自戒を持ちつつ生きているはずだ。

そんなわけで世の中にはきちんと解決されていない謎がたまっている。

大きい謎、小さい謎、重要な謎、とるに足らない謎……。きっと、その謎をひとつひとつ解明していくというのは、たまらなく面白いことであり、それが人生をより良く生きるということに繋がっていくのだろう。

20011年4月29日(金)