裸になって何が悪い(2)

 草なぎ氏の「泥酔全裸事件」についての続編です。前の記事はこちら

 前回、警察が草なぎ氏の自宅を家宅捜索した件を解せないと書きました。この家宅捜索については、想像以上にいろいろなところから警察を批判する意見が出たので「それで良し」としておきます。先走った行為をした警察もおそらく多少は後悔していることでしょう。

 しかし、そのほかにもいくつか掲げた気になる点については、残念ながら不満が残りました。

 基本的に私は、罪を犯してしまった場合、それに見あった罰をきちんと受けるべきだと考えています。そして同時に、人間社会は可能な限り他者に寛容であるべきだとも考えています。

 その観点から考えると今回の事件は、深夜とは言え公の場で全裸になるという愚行をしでかしたわけですから、処罰は受けるべきでしょう(起訴猶予処分となったので具体的には何もないのかな? そうだとしたらちょっと甘いなぁ。罰金くらいとったほうがいいと思います)。著名人ということを考えれば、メディアによる厳しい批判も謝罪会見も当然のことだと思います。本人が頭を冷やし、深く反省するための謹慎措置もある程度は必要でしょう。一部の人が言っている「もうすでに社会的制裁を十分に受けているからすぐに謹慎処分を解いてもかまわない」という意見には賛成できません。

 さて、問題はそこから先です。

 幸いなことに草なぎ氏の場合、騒音被害を周囲の人に与えたのみでそのほかの被害は与えずにすみました。私の基準ではこの程度のことなら、「社会はできるだけ寛容な態度を示すべき」と判断できます。

 そこでひとつ提案したいのは、やはり一般的な芸能活動は一定期間休止していただき、そのかわり無報酬で社会貢献活動に参加してもらうという考えです(期間は1カ月くらい?)。環境でも福祉でも、何でも構いませんが、社会貢献活動に著名人が参加することで得られる効果は計り知れないものがあります。謹慎期間中ずっと引きこもっているよりは、社会貢献活動に汗を流した方が、本人にとってもいろいろな面でプラスになるはずです。

 テレビCMを流すほどの企業であれば、数多くの社会貢献事業を展開しているはずです。今回の件で草なぎ氏を降板させたスポンサーの中から、1社くらいは安易に問題を避けるだけでなく、トラブルをプラスに転換させるような知恵と勇気を持った企業が出てこないかと期待していましたが、いまのところそのような動きはないようです。

 ほぼ騒ぎは治まりました。このままなら、どこかが巨額の損失を被り、騒動の当事者はイメージを損ね、ファンは多少なりとも幻滅を感じ・・・。マイナスばかりを生んだつまらない出来事としてすぐに忘れ去られます。

 起ってしまった不測の事態を、知恵と勇気でプラスに転換させる。みんなでそんな社会を目指したいものです。

2009年5月2日(土)着手
2009年5月3日(日)修正
2009年5月4日(月)完了